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演技とは何か
演技とは、演じる技術のことをいう。
演技とは、人の声、身体(頭のてっぺんから爪先まで)などあらゆる場所を使って、表現しない(何もしないことも含めて)表現すること。
見る人がいて、みられる人がいるならそれで演技は成立する。
メソッドから入ってはいけない
巷にはいろんなメソッドが溢れている。自分もありとあらゆるメソッドを学んできた。そして大事なことはただ一つであることもわかってきた。
それはやり方ではなく、在り方だ。
あなたが人前で、演じる機会を得た時に大事なのは、どう演じるかではない、どう在るのか、だ。
在り方とは、演技云々の問題ではなく、その前の段階だ。
言い換えればその前の段階で大方決まってしまっているとも言えるだろう。
自分の演技論は突き詰めて言えば在り方の論である。
例えば、今映像の撮影で、弁護士の役を演じているとする。 野外の撮影で通りで信号待ちをしているシーンを撮っているとしよう。
この時あなたはどう振る舞えばいいのか?
エキストラと貴方は何が違うのか?
はたまたロケを見ている観衆と貴方は何が違うのか?
ここに、演技の秘密が隠れているのではないか?というのが私の見解である。