役割について

演じるということは、役割を務めるということでもある。

例えば、映画において、信号待ちをしているシーンがあっとしよう。

「信号待ちをしている」というだけでは、貴方と他の人、見学者、と何も違いがない。

ただここに、弁護士という役が貴方に与えられらどうだろう?

弁護士が信号待ちをしているのである。

(普段の生活でも、信号待ちになった時、隣の人がもし弁護士だとわかったら、その反応の仕方は人をそれぞれだと思うが、貴方のその人の見方が変わり、取り巻く状況も変わるはずである。)

ここで演じる貴方は考える。

弁護士はどういう人なのか。外見、歩き方、考え方、立ち振る舞い、家族構成、その人が辿ってきた履歴、等々。

気難しい人なのか。陽気な人なのか。。。云々

そしてまたここに制約がかけられる。シナリオ(物語)だ。

映画にしろ、演劇にしろ、大体物語がある。

その物語での貴方の役割は何か?

そして物語内において、どういう状況なのか?(例えばその弁護士はどんな仕事の案件の為に動いてるのか?そしてそのクライアントはどんな人なのか?なぜ信号待ちしてるのか?など)

ここで必要となってくるのが台本分析である。

台本内においてのそのシーンの貴方の役割は何か?ということである。